隔日勤務や夜勤をしていると、どうしても「眠気」「だるさ」「集中力の低下」に悩まされます。
その大きな原因のひとつが 血糖値の乱れ です。さらに、人間の体には サーカディアンリズム(体内時計) があるため、夜間はどうしても眠気が出やすい状態になります。
実際、私自身も隔日勤務を始めた頃は、明け方にラーメンや揚げ物をドカ食いしてしまい、起きたら夕方になっていて1日が潰れることがよくありました。疲れが取れるどころか「だるさ」「頭の重さ」だけが残り、時間も体調も同時に失っていたのです。
この記事を読むと、
- なぜ夜勤や隔日勤務で眠気が強まるのか
- 血糖値の乱れが体調に与える影響
- 実際にタクシードライバーが実践している食事法
がわかります。
血糖値とは?隔日勤務で乱れやすい理由
血糖値とは、血液中に含まれる「ブドウ糖(グルコース)」の濃度を表す数値です。
通常は 空腹時で70〜110mg/dL程度 が正常範囲とされ、食後には上昇し、時間の経過とともに下がっていきます。
しかし、ラーメンや菓子パンなど糖質が多い食事を一気にとると血糖値が急上昇し、その後インスリンの作用で急降下します。
これが「強烈な眠気」や「集中力の低下」につながります。
特に夜勤はサーカディアンリズムの影響で眠気が強まる時間帯(深夜2時〜4時頃)に重なるため、運転中の大きなリスク要因となります。
隔日勤務タクシードライバーがやりがちなNG食事
- 深夜ラーメン+ライス
→ 急激な血糖値の上昇とその後の眠気 - 菓子パン+缶コーヒーで仕事スタート
→ 血糖値スパイクでだるさが増す - 明け方の暴飲暴食
→ 解放感で食べすぎ、翌日の体調に悪影響
隔日勤務を終えて帰宅すると、どうしても「やっと終わった」という解放感から、つい食べすぎてしまうことがあります。ラーメンや揚げ物、白米をどんぶりで、というようなドカ食いをしてそのまま布団に入る——これが大きな落とし穴です。
血糖値は一気に上がり、その後急激に下がるため、体は強烈な疲労感を覚えます。その結果、起きたときにはすでに夕方。せっかくの休養日も「だるい」「頭が重い」といった状態でスタートしてしまうのです。
つまり明け方の暴飲暴食は、次の日の時間と体調を同時に奪う行為とも言えます。隔日勤務の限られた休養を活かすためには、帰宅直後の食べ方を見直すことが何より大切です。
血糖値を安定させる食事のコツ
- 食べる順番を意識
野菜や汁物 → タンパク質 → 炭水化物の順で摂ると血糖値が上がりにくい - コンビニを味方に
おにぎり+味噌汁、サラダチキン、ゆで卵などシンプルに - 分食スタイル
一度にドカ食いせず、2〜3回に分けて軽く食べる - 水分補給は水やお茶を中心に
カフェインの摂りすぎは逆効果になることも
実践例(タクシードライバーの場合)
- 夜中の小腹対策は「味噌汁+おにぎり1つ」
- 明け方は「プロテイン+軽食」で済ませ、帰宅後にしっかり食事
- 眠気を感じたらナッツなど低GIの軽食+ストレッチでリフレッシュ
まとめ
隔日勤務での眠気や体調不良は、単なる「疲れ」だけでなく 血糖値の乱れ+サーカディアンリズム が関係しています。
だからこそ、食事の工夫ひとつで眠気を軽減し、仕事のパフォーマンスを大きく変えることができます。
「食べ方を変える=安全運転につながる」
まずは今日から、ラーメンや菓子パンを「味噌汁+おにぎり」に置き換えるなど、シンプルな工夫を始めてみてください。

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