タクシードライバーの働き方の中でも「隔日勤務(かくじつきんむ)」は独特です。
1回の勤務時間が長い分、翌日は丸1日休めるというスタイルで、未経験者にはイメージしにくい部分も多いでしょう。ここでは、現役ドライバーの目線から隔日勤務の1日の流れを紹介します。
出庫前(朝〜午前)
出勤は朝7〜8時ごろ。まずはアルコールチェック・点呼・車両点検を済ませてから出庫します。出発前にその日の目標売上を決める人も多く、モチベーションを整える大切な時間です。

午前〜昼
出庫直後はビジネス街に向かい、通勤需要や午前の移動客を狙います。朝の時間帯は効率よく稼げるため、売上の土台を作るポイントです。昼近くになると流し営業よりも、配車アプリの需要や観光・買い物客が中心になります。
昼食・休憩
隔日勤務では休憩の取り方が重要です。昼12時〜14時の間に30分〜1時間程度の休憩を取り、食事を済ませます。睡眠不足を補うために、車内で短時間の仮眠を取るドライバーも少なくありません。
午後〜夜
午後は移動需要が落ち着く時間帯。駅や商業施設での待機・配車アプリ対応が中心です。夕方になると再び通勤需要が増え、会社帰りのサラリーマンや買い物帰りのお客様を乗せる機会が多くなります。
深夜帯
夜22時以降はタクシーの稼ぎ時。繁華街やターミナル駅での乗車が増え、深夜割増料金も加わるため売上を大きく伸ばすチャンスです。眠気との戦いになるため、ここでも合間に休憩を入れながら安全運転を徹底します。
明け方〜帰庫
勤務の終盤は明け方の空港や始発駅に向かう乗客が中心です。
午前4〜5時ごろに営業を終え、営業所へ戻って売上報告・車両清掃を行い、点呼を受けて退勤。ここまでで実働16時間前後になるのが一般的です。
丸1日の休養日
隔日勤務の大きな特徴は、翌日が完全な休養日になること。
この「1日働いて1日休む」リズムに慣れると、プライベートの時間をしっかり確保できる点が魅力です。
まとめ
隔日勤務は長時間労働に感じられますが、1日の頑張りで翌日をまるごと休めるという独自のサイクルがあります。
体調管理と休憩の取り方を工夫すれば、安定した収入とプライベートの両立が可能な働き方です。

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